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女児祝い着のいわれ(2)

河中りか様.jpgのサムネール画像右肩より左下方に向かって描かれているのは、束ね熨斗です。熨斗は神前に供える鮑のしのことですが「のし」が「延し」に通ずることから古来より縁起物とされて来ました。束ねるほどたくさんの熨斗は大勢の人から祝福を受けたという意味とたくさんあるから人にも幸せを分け与えなさいという意味があります。
この祝着では束ね熨斗を、全体ではなく部分として描いていますが、これは熨斗を枝垂桜や柳の枝に見立てる表現方法です。垂れ下がる枝は、風を柳と受け流し、争いをしないという意味と女性らしいやさしさを表しています。身頃の裾や袖に、特に藤の花を描いているのはこの思いを再確認させる為です。花ははかないものですがきものに描かれたは花は永遠の命を持ちます。また鞠は古来より女児の魔よけ厄除けとして贈られる慣わしがあります。意味は七色の糸は魔よけ。また丸いその形は幸せが円満に、ころころとはずみながらころがっていつまでも続くようにとの願いが込められています。美智子皇后が皇室に嫁がれる際に、お母様が、「鞠の糸がつながっているように、平民から皇族になっても親子の縁は途切れることがない」と願われて鞠の図柄のきものを誂えられたお話は有名です。
花々に囲まれた鞠は剣を表す花菱に見守られながら熨斗の枝にたわわに実ります。
やさしく思いやりのあるお嬢様にりか様がすくすくとご成長されますことを、心より祈念申し上げております。
                                わたや和服文化研究室

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