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女児祝い着の文様のいわれ(17)

 

浅野ひひとみ様.jpgのサムネール画像
梅花は古来より吉兆の花として愛されて来ました。これは咲くと決めたら凍てつく雪の中でも必ず花開くということに由来しています。
しだれの枝は平和とやさしさを表しています。さくらの花の刺繍もあることからしだれ桜のようにも思えます。絞りはそれ自体が水を表しているのですが、雲を絞りで表現していることから、この祝い着に表現されている花は水に困ることがなく枯れません。また鞠は古来より女児の魔よけ厄除けとして贈られる慣わしがあります。意味は七色の糸は魔よけ。また丸いその形は幸せが円満に、ころころとはずみながらころがっていつまでも続くようにとの願いが込められています。現実にはありえない現象も、描かれた意匠の中では起こり得ます。美智子皇后が皇室に嫁がれる際に、お母様が、「鞠の糸がつながっているように、平民から皇族になっても親子の縁は途切れることがない」と願われて鞠の図柄のきものを誂えられたお話は有名です。
この祝い着は、お子様がやさしさと美しさと芯の強さを持ち周囲の人に見守られながら成長されることを願って製作されています。ひとみ様の健やかなご成長を心より祈念申し上げております。
                                                       情苞劇場わたや和服文化研究室
  

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