金子みすゞの世界

金子みすゞの世界

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今から24年前、わたや創業100周年を記念して、金子みすゞの仙崎八景にちなんで「新仙崎八景」を募集しました。その、投票結果の発表を兼ねて、みすゞさんの仙崎八景をきものに表現した作品の発表会を開催しました。

また、14年前、創業110周年を記念して、わたや創作きもの「金子みすゞの世界」を発表しました。

また、翌年、金子みすゞ生誕100年を記念して開催された、朝日新聞主催の「金子みすゞの世界展」に展示するため、みすゞさんが二十歳の時の記念写真で着用しているきものの端切れをもとにきものを復元しました。

mso2A043.jpgまた、復元にあたって、製作した伊勢型紙を使用して、お客様のお手持ちのきものをみすゞさんのきものと同じ柄に染め替えるきもの「みんないっしょで、みんなちがう…金子みすゞ思い出小紋」を発表しました。

そして今、金子みすゞの世界第二弾として「積もった雪」のきものを発表しました。

金子みすゞ思い出小紋


平成10年、一枚のはぎれとの出逢いからみすゞさんのきものは復元されました。20歳の記念の写真に振袖ではなく染直しのきものを選んだみすゞさんのメッセージをお伝えしたく“金子みすゞ思いで小紋”と名づけた商品を発売しました。
これは、あなたとわたやの共同作業でしか完成しない、いままでにまったく例のない商品です。みすゞさんの
追体験を通じて、“水をくぐれば生き返る”絹の文化を一人でも多くの方に体感していただければ幸甚です。


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○絹であればほとんどの生地に染めることができます。
○丈を長くする、地色を変える、羽織2枚を1枚の思い出小紋に仕立て直すなど、わずかな追加料金にて承ります。
○全て手加工のため納期は最短で2ヶ月頂戴いたします。
○この商品は、あくまでみすゞさんの追体験をしていただくことを目的といたしております。この商品にこだわらず、きもののことならなんなりとご相談下さい。


小さいはぎれのものがたり

金子みすゞ全集が出版されて三年後の昭和六十二年(一九八七年)みすゞの実弟上山雅輔率いる劇団若草公演が長門市で行われました。

その中でみすゞ二十歳の写真が拡大されてスライドで映され、何気なく襟幅の水玉柄を数えたふさえは「あれっ」と思いました。

自宅に帰ってすぐ、祖母ミチから渡されたはぎれの入った箱を開けると、同じ水玉柄の端切れが見つかりました。端切れはどれも祖母と自分のものばかりだと思っていたのに、母みすゞの端切れも入っていたのです。

大正十二年(一九二三年) 、みすゞ二十歳の着物の色は、六十四年後小さい端切れのおかげで濃紺だったことがわかりました。

その後、箱の中からは、亡くなる前日の写真の着物の端切れもみつかりました。

小さい、小さい二つの端切れですが、みすゞ·ミチ、ふさえと大切に受け継がれて、今、ここにあります。

(金子みすゞ記念館「小さい端切れのものがたり」より)

わたやの里

一九九九年一月より、下関を皮切りに全国の百貨店で「幻の童謡詩人金子みすゞの世界展」が開催されることになり、私にみすゞさんの着物の復元をしてみないかという話がありました。みすゞさんの小さな端切れを見た時、すぐに染め替えをしたものだと分かりました。

「これなら復元できる!」そう確信しました。そうして布の分析をし伊勢型紙の職人さんと京都の染元の協力で復元が実現しました。

一番有名な写真…。みすゞさんは二十歳の記念写真にお古を染直したきものを着ていたのです。

帯は普段着の博多織の献上柄の名古屋帯。

でも、半衿は刺繍の高級品…。

みすゞさんの当時の状況が垣間見えるコーディネイトでした。

以来、弊社では1枚のきものを仕立て替え、染直し、端切れでさえ愛おしむ日本人の心の豊かさをすばらしいと思い、この小紋を、お客様のお持ちのきものの染め替えをしてお届けして参りました。

今回、気軽にお客様にお伝えする為、一部にみすゞさんのきものの生地をあしらい、小物として製作しお届けさせていただきます。

わたやの里 伊藤 升

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